【フランス便り】マクロン大統領、「解除計画」の詳細を発表

 4月28日、フランスのマクロン大統領は、ル・パリジャン紙のインタビューに答える形で、解除計画の詳細を発表しました。こちらの内容は、大統領府（エリゼ宮）の公式サイトにも発表されています。　全国紙ル・モンド紙やフィガロ紙ではなく、どちらかと言えば、ポピュラーな地方紙に位置付けられるル・パリジャンを選択、意表を突く形での解除計画宣言の狙いは、果たして何だったのでしょう。　選ぶ言葉の一言一言が、いわゆる「上流臭」のないなじみやすい言葉であったこと、テレビ演説ではなく紙面での書き言葉（表現チェックしやすい）であったことから、あくまでも私の個人的感想ですが、大統領が得意とする金融・経済的にやや右寄りのアッパー・ミドル・クラス、インテリ層だけに向けて発信するのではなく、社会の色々な層に向けて発信したかったのかもしれません。何しろ、来年の次期大統領選へのレースは事実上既に始まっているも同然、より広くアピールする必要もあります。　1日当たり新規陽性者数が３万人以上（目標5000人以下）と、感染者数が高い数値のままでの解除や学校の開放維持など、欧州近隣国との政策の違いには厳しい批判の声もありますが、マク...