1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 都内陽性者68%がN501Y変異株に、インド型も4月以降5人判明

都内陽性者68%がN501Y変異株に、インド型も4月以降5人判明

レポート 2021年5月6日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長(東北医科薬科大学医学部特任教授)は5月6日、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、4月26日~5月2日の都内の陽性者に占めるN501Y変異株の割合が67.9%に達したとの推計を報告し、「流行の主体が置き換わりつつある」との認識を示した。4月1日以降に提出された検体の中から、一部の検査可能な検体を調べたところ、5人の検体からインド由来の変異株(B. 1.617 系統)が検出されたことも報告した。小池百合子都知事は会議後、「緊急事態宣言を解除できる状況ではない」と述べ、5月11日に迫る宣言の期限の延長を政府に要請する方針を表明した。 モニタリング会議の資料によると、4月前半に3割台だったN501Y変異株の割合は、4月19日~4月25日に59.6%、4月26日~5月2日に67.9%と大幅に上昇した。E484K単独変異株やインド型も含めると、変異株が8~9割を占める状況となっている。 賀来氏は「変異株への置き換わりで、陽性者や若年者の重症者が増加している。引き続き人流抑制を図る必要があり、全ての年代で当事者意識を強く持つ必要がある」と訴えた。...