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大阪府の重症者病床「本当の限界だと思う」

レポート 2021年5月6日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

 大阪府は5月6日、「第48回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」で緊急事態宣言の延長を国に要請することを決定した。5月5日時点で稼働重症病床361床に対して、重症者は446人となっており、中等症病床や他府県に受け入れてもらう状況が続いている。5月6日には稼働重症病床364床となったが、府の藤井睦子健康医療部長は「これが本当の限界ではないかと思っている」と訴えた。 これまでは、まん延防止等重点措置で感染者は減少すると推計していたが、実際には藤井部長は?「上昇を食い止めたものの減少に至らなかった」と指摘。新たに緊急事態宣言による減少を想定したシミュレーションを提示した。重症者に占める60代以上の割合が25%とした場合、病床確保計画の重症病床の確保病床数224床を下回るのは6月21日となる。第3波では最大で35%程度になっており、重症者数が上振れ流可能性も指摘されている。 第48回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議資料より引用  藤井部長は現状の確保病床は「通常医療と見なすことはできない。第3波と同じペースの減少だと6月に入っても緊急的な状況が続く。緊急事態措置の延長に...