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がん鎮痛用のテープ剤など計14成分24品目を収載へ

レポート 2021年5月12日 (水)  大西裕康(m3.com編集部)

 中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は5月12日、がんに関する鎮痛用のテープ剤「ジクトルテープ75mg(1枚)」(一般名:ジクロフェナクナトリウム)や患者1人当たり薬価が3000万円超になるCAR-T療法で用いる再生医療等製品を含む計14成分24品目の薬価を承認した。収載予定日は5月19日。 ジクトルテープ75mgと同様の効能や薬理作用を有する薬剤は、注射剤としてフルルビプロフェンとケトプロフェンがある。ただ、同様の投与形態が既収載品にないことから原価計算方式で薬価を算出。75mgテープ1枚当たり156.50円となった。用法・用量は1日1回2枚を胸部、腹部、上腕部、背部、腰部又は大腿部に貼付する(添付文書はPMDAホームページ)。 同日に中医協総会が新たに薬価収載を承認した計14成分24品目のうち、ピーク時の予測投与患者数が最も多いのは生化学工業の変形関節症(膝関節、股関節)治療薬「ジョイクル関節注30mg」(ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム)で、10年度の48万6000人、同予測販売金額は69億円。主な用法・用量は成人1回1シリンジを4週間ごとに関節腔内に...