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「接種後に老衰で亡くなることがある」と伝える?

レポート 2021年5月13日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン「コミナティ筋注」を接種した後に死亡した例のうち、ワクチン接種との関連性が低いと考えられる「老衰」などを死因として挙げた報告が引き続き厚生労働省に届いている。今後、高齢者の被接種者数が急増するのに伴い同様の報告が増える可能性を想定し、専門家からは「『ワクチンを打つと老衰で亡くなる可能性がありますよ』と言わなければならないのかということ」など、何らかの整理が必要との声が改めて上がっている。厚生労働省は、今後の被接種者の増加ペース上昇を見据え、対応を検討する考えだが、具体的な内容は見えてこない。 5月12日、厚労省はCOVID-19用ワクチン接種後の副反応情報などに基づき接種体制の安全性などを評価するために開いている「厚生科学審議会」の予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と「薬事・食品衛生審議会」の薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議(座長:岡明・埼玉県立小児医療センター病院長)で、接種後死亡例が5月7日までの報告で累計39例になったと公表。専門家によるワクチン接種との因果関係評価は全例、「情報不足等によりワクチン...