「鉄は熱いうちに」、新興感染症対策の医療計画への早期明記を要望
レポート
2021年5月26日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会会長の中川俊男氏は5月26日の記者会見で、今国会で医療法改正法案が成立したことを受け、新興感染症等への対策が、医療計画の5疾病5事業の6番目の事業として追加されたことを「画期的」と高く評価した上で、「鉄は熱いうちに打て」と指摘し、2024年度よりも前倒して位置付けるべきとの見解を表明した。法律上は2024年度の第8次医療計画で追加し、5疾病6事業とする予定となっている。
会見する日医会長の中川俊男氏
具体的対応方針の再検証対象となった440の公的・公立医療機関等の中には、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応にあたった病院もあることから、「新興感染症対策事業を含めて改めて見直すべきだと思う」との考えも示した。さらに病床機能再編、今回の法改正で新たに創設される外来機能報告制度に基づく「医療資源を重点的に活用する外来」などは、強制ではなく、あくまで地域医療構想調整会議で議論し、自主的に収れんしていくべきものであると、繰り返し強調。
全国知事会からは地域医療構想自体の再考を求める声も上がっ...
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