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L452R変異株、都内で新たに6人

レポート 2021年5月27日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長(東北医科薬科大学医学部特任教授)は5月27日、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、インド由来の変異株の特徴であるL452R変異を持つ陽性者が5月23日までの1週間に6人確認されたことを報告した。うち5人は海外リンクのある集団感染だったため、賀来座長は「まだ市中感染が起きているとは考えていない」としたが、強い感染力が指摘されていることから「強い警戒が必要だ」と警鐘を鳴らした。都内で確認されたL452R変異株は計19人となった。  (都モニタリング会議の資料)  都健康安全研究センターでは、N501Y、E484K、L452Rの変異のスクリーニング検査を実施している。5月17~23日の検査89件のうち、N501Y変異株が69.7%、E484K変異株(N501Y変異があるものを除く)が5.6%、L452R変異株が6.7%を占めた。海外リンクのある陽性者や濃厚接触者の検体は全て都健安研に送られるため、変異株の割合はやや高くなる可能性がある。ただ、N501Y変異株に関しては、民間機関などでもスクリーニング検査を行っており、5月1...