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「研修医も一体となって地域医療崩壊に取り組むべき」◆日医

レポート 2009年2月26日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

◆『医師臨床研修制度等に関する意見のとりまとめ(案)』日医見解 (担当理事:内田健夫氏) 厚生労働省・文部科学省の「臨床研修のあり方に関する検討会」による『医師臨床研修制度等に関する意見のとりまとめ(案)』について、日本医師会の見解が発表された。 同とりまとめ案に対し、内田健夫常任理事は、以下の5点を指摘した。 (1) 新医師臨床研修制度の導入以降の状況に関しては、とりまとめ案は概ね日本医師会の見解と一致しているが、同制度が引き金になって医師偏在化、医師不足が顕在化したことへの対応策がない。 (2) 「研修医を受け入れた病院の活性化に貢献した」との記述は状況認識がずれている。 (3) 都道府県単位の募集定員上限の設定により地域による調整機能がどこまで働くのか疑問。 (4) 臨床研修の見直しの目的が不明。質の確保、医師偏在化への調整対応において問題が大きい。 (5) 第三者による臨床研修病院の評価が病院の格付けに繋がらないよう注意が必要。 なお、日本医師会は、独自の改革案として、「グランドデザイン2009」の中で、初期研修を1年間とし、「医師は地域で育てる」との考えに基づいて、現行制度の...