院長や教授の意識改革がカギ、若手にも期待 - 横手幸太郎・AJMC医師の働き方改革検討委員会委員長に聞く◆Vol.3
インタビュー
2021年7月7日 (水)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)、水谷悠(m3.com編集部)
【横手幸太郎・AJMC医師の働き方改革検討委員会委員長に聞く】
Vol.1 医師の働き方改革「いよいよ待ったなし」
Vol.2 専門業務型裁量労働制「魔法の杖でなかった」
Vol.3 院長や教授の意識改革がカギ、若手にも期待
――ところで千葉大病院の働き方改革は、どのように進めているのでしょうか。
千葉大病院は、総職員は約2800人で、うち医師は6月1日現在で常勤585人、非常勤285人、計870人です。2020年10月に実施した院内調査では、時間外労働が年1860時間を超えるのは、厚労省の調査結果とほぼ同じで約1割ですが、診療科によって異なります。
約2年前から働き方改革に関するワーキンググループを設置し、内科系、外科系の副病院長がそのワーキング長と副ワーキング長になり、メディカルスタッフにも入ってもらって取り組んでいます。働き方改革に関する周知や意識改革のほか、業務の標準化による効率化などに取り組んできました。例えば診療科によって、診療に当たっての手続きが結構異なっていたりしていました。
今年5月からは勤怠管理システムを、労働時間が長い診療科から試行的に導入...
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