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東京など5都府県が研修医削減の対象

レポート 2009年3月3日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会が3月2日開催され、臨床研修制度の見直し案がほぼ了承された。(1)研修プログラムの弾力化、(2)臨床研修病院の指定基準の見直し、(3)都道府県別、病院別の募集定員の上限設定――の3つが柱(部会の資料はこちら:PDF1MB)。これらは厚労省と文部科学省両省の「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」による2月18日の取りまとめに沿った内容だ(「都道府県枠で研修医を都市部から地方に“誘導”」を参照)。 「様々な議論はあったが、必要な修正を経た上で、パブリックコメントに諮ることについての合意は得られた」(同省医政局医事課長の杉野剛氏)。3月中旬にこの日の部会の議論を踏まえ、見直し案を公表、パブリックコメントを募集。4月中旬に再度、本部会を開催し、4月中に必要な省令・通知の改正を行い、2010年度(平成22年度)開始の研修制度から見直すスケジュールが予定されている。 (3)については本部会で初めて具体案が提示された。人口や医師養成数(医学部定員数)などを基に、都道府県別の募集定員の上限が設定される。2008年度の研修医採用実績で試算した場合、同年度...