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臨床研修見直しでは医師偏在は解消せず◆Vol.1

医師調査 2009年3月5日 (木)  村山みのり(m3.com編集部)

2月18日、厚生労働省と文部科学省による「臨床研修制度のあり方等に関する検討会」において、臨床研修制度の見直しに関する報告書案が了承された。同報告書における見直しの要点は以下の3項目(詳細は「都道府県枠で研修医を都市部から地方に“誘導”」参照)。 (1)研修プログラムの弾力化(必修診療科の削減、必修分に充てる研修期間の短縮など) (2)募集定員や受入病院のあり方の見直し(都道府県別の募集定員上限の設定など) (3)関連する制度等の見直し(医学教育のカリキュラムの見直し、医学部入学における地域枠の拡大など) これを受けて医道審議会・医師分科会医師臨床研修部会での審議が行われ、3月2日、都道府県別の募集定員数などを含む見直し案がほぼ固められた(詳細は「東京など5都府県が研修医削減の対象」参照)。今後パブリックコメントの募集を経て、4月中に必要な省令・通知の改正を行い、2010年度(平成22年度)の研修制度から見直し後の新システムが適応される予定となっている。 では、この見直し内容を、実際に臨床研修に携わる現場の医師はどのように評価するのか。これを探るため、m3.comは医師会員501人を対...