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「一刻の猶予もない、今こそ医療者が声を上げるとき」-千葉県がんセンター センター長・竜崇正氏に聞く

インタビュー 2009年3月6日 (金)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

2月23日、千葉県庁で記者会見を開き、「竜崇正の医療政策提言・6項目」を発表した、千葉県立がんセンター・センター長の竜崇正氏。この3月末の千葉県知事選挙の立候補予定者に医療改革への取り組みを促すのが目的だが、一時は自身が知事選に出ることも検討していた。「日本の問題は、国と自治体ともに、医療政策や行政に現場の意見が全く反映されていないこと」と言い切る竜氏は、この問題解決に向け、民間医療政策シンクンク「医療構想・千葉」を3月3日に立ち上げた。その狙いなどを聞いた(3月3日にインタビュー)。 「私が政策提言したら、千葉知事選の5人の立候補予定者から反応があった。今こそ現場が声を上げるべき」と語る竜崇正氏。 ――3月3日に、独立系・民間医療政策シンクンク「医療構想・千葉」を立ち上げられました。まず発足の経緯をお教えください。 私の知る限り、日本の医療政策に、臨床現場の声が反映されたことは一度もないと思っています。何か問題が起きれば責任を取る、体を張って時には危険に直面しながら、日々臨床に携わっているという、まさに医療の現場にいる人間の声を医療行政、医療政策に反映してもらうことが一番の目的です。...