「リバウンドの可能性が高い」中川日医会長
レポート
2021年6月23日 (水)
岩崎雅子(m3.com編集部)
日本医師会会長の中川俊男氏は、6月23日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う緊急事態宣言が9都府県で6月20日を期限に解除されたことについて「リバウンドの可能性が高い。ありとあらゆる面から感染者数を極力抑えることに注意してほしい」と求めた。また、国に対して、ワクチンの供給計画を「一定程度覚悟を持って自治体および医療機関には見通しを示してほしい」と要請した。
中川会長は、東京五輪で原則収容定員の50%、最大1万人を上限とする有観客の開催が決まったことについて、「上限人数というより、入れるか入れないかが大きな違い。1万人というのは少なくはない。行き帰りもあり、いろいろな問題があるが、運営側がきめ細かく考えているのだと思う」と述べ、訪れる観客に対して「感染対策の原則を守り、熱中症予防の対策をするなど万全の体調で迎えてほしい」と求めた。また、「感染者数が急増して緊急事態宣言ということになれば、無観客も選択肢になる」と釘を刺した。...
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