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都内、L452R変異株が15%に

レポート 2021年7月8日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長(東北医科薬科大学医学部特任教授)は7月8日、都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、都内の新規感染者に占めるL452R変異の割合が1週間(6月21~27日)で14.7%と、前週の8.4%から大幅に上昇していることを報告した。N501Y変異株は10%を超えてから急速に置き換わりが進んだことから、賀来座長は「L452R変異株はより感染力が強いと言われていることを踏まえると、急速な置き換わりが懸念される」と警鐘を鳴らした。  (都モニタリング会議資料)  (都モニタリング会議資料)  都内では高齢者へのワクチン接種が進む一方で、接種が進んでいない40~50歳代の重症者が増加しており、L452R変異を有するデルタ株の影響が指摘されている(『都内40~50歳代の重症者数、第4波ピークと同水準に』参照)。  都内の週ごとのL452R変異スクリーニングの陽性率は6月に入り、3.2%、8.4%、14.7%と週ごとに増加が顕著になっており、直近1週間(6月28日~7月4日)は民間検査機関などの結果が出そろっていないものの、...