「臨床研修を受けた立場としては意味があった」◆Vol.6

今回のアンケートの回答者には、2004年以降に現行の臨床研修制度によって研修を受けた医師が7.4％含まれていた（臨床研修見直しでは医師偏在は解消せず◆Vol.1参照）。研修医側の「当事者の声」として、これらの医師によるコメントを紹介する。 実際に臨床研修を受けた回答者からは、それ以外の回答者に比べ、現行制度に対し肯定的な評価をする声も多く聞かれた。また、医師配置、研修医の処遇などを問う他の設問への回答選択においても、見直しの内容に反対する傾向がそれ以外の回答者より強かった。 一方で、従来の必修診療科については、「有意義な経験だった」とする意見と「無駄」とする意見に分かれた。 Q.11 その他、ご自由にご意見をお聞かせください 【現行制度で研修を受けた医師のコメント】 ･ 2004年に発足した臨床研修制度で研修したが、この制度は試みとしては非常に良かったと思う。自分が専門にしなかった科での研修経験は、自分にとってとても大切な財産。他科ならではの苦労なども知ることができ、チーム医療の大切さを学ぶこともできた。医師の偏在化が進んだのは、この制度がきっかけであったとは思うが、それはこの制度の内...