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都内入院者2000人超、重症者急増の恐れも

レポート 2021年7月15日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京都医師会の猪口正孝副会長は7月15日の都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、都内の入院者数が2000人を超えたことを報告するとともに、「間もなく(呼吸管理が)必要になる可能性が高い患者等が183人いる」と明かし、14日時点で54人だった都の基準の重症者が今後急増する恐れがあると警鐘を鳴らした。感染者数は前週比130%と、増加ペースが加速しており、デルタ株の割合も上昇が続いている。猪口氏は「若年・中年層でも中等症患者が一定割合いて、重症化することもある。重症者の増加は医療提供体制の逼迫を招くため厳重に警戒する必要がある」と訴えた。 都内の1日当たりの新規感染者数の7日間平均は直近(7月8~14日)で817.1人に増え、前週比130.7%となった。入院者数も7月14日時点で2023人と、7日(1673人)から大幅に増えている。入院者のうち約4割は40~50歳代で、猪口氏は「(新規感染者数から)遅れて重症者が増加する可能性がある。あらゆる世代がリスクを有していると意識することが重要だ」と述べた。  (都モニタリング会議資料)  都の基準の重症者数は7月14日時...