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「2週間待たず第3波はるかに超える危機的状況に」

レポート 2021年7月21日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議が7月21日開かれ、1日当たりの新規感染者数の7日間平均が直近(7月15~20日)で1170人に増え、前週比149%となったことが報告された。国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏は同じペースで増え続けた場合、1週間後には1日1743人、2週間後には同2598人に上るとして、「2週間を待たずに第3波をはるかに超える危機的な感染状況になる」と強く警鐘を鳴らした。デルタ株の特徴であるL452R変異株の割合は30.5%に上昇しており、さらなる感染拡大の加速化が懸念されている。 1日当たりの新規感染者数の7日間平均は6月中旬から増え続け、第4波では超えなかった1000人を突破。増加率も大きくなっている。 入院者数も40~50歳代を中心に増加傾向で、7月20日時点で2388人となった。都は確保病床を第3波時の4000床から5967床に増やしているため、病床使用率は第3波ほど高くはなっていない。 東京iCDC専門家ボードの賀来満夫座長(東北医科薬科大学医学部特任教授)は都内の新規感染者に占めるL452R変異株の割合が1週間(7月5...