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ワクチン接種後の死因「状態悪化」などに注目

レポート 2021年7月23日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチンの接種体制について、現時点で重大な懸念は認められないものの、副反応疑い報告で集まる情報を検証している専門家らが、接種後に被接種者が死亡した例のうち死因が「状態悪化」となっている事例に注目している。COVID-19用のmRNA型ワクチンでは、従来のインフルエンザワクチンなどに比べ副反応の発生率が高く、2回目接種後は、発熱などの副反応が1回目よりも強く出る傾向もあるため、特に持病のある人が多い高齢者や基礎疾患のある人への注意喚起として、接種当日の体調などにより接種を延期するとの選択が結果的に安全な接種につながるような情報発信ができるかなどを引き続き検討したい考え。ワクチン接種が死因の誘因となっていないかなどについても検討する方針だ。7月21日、「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議」(座長:岡明・埼玉県立小児医療センター病院長)で、合意した(資料は厚生労働省ホームページ)。 同日は、COVID-19用ワクチンとして現在使用中のファイザー製と武田...