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【大阪】シャワーやカルテ記載は残業にあらず?過労死レベルで働く医師も-常玄大輔・りんくう総合医療センター労働組合執行委員長らに聞く◆Vol.2

インタビュー 2021年8月15日 (日)  大橋一心(m3.com契約ライター)

 大阪府泉佐野市の地方独立行政法人りんくう総合医療センターの診療放射線技師や看護師ら155人が病院を提訴した裁判は2021年5月に和解が成立した。裁判の過程で同センターの労働状況の過酷さや病院側の労働管理の不備が明らかとなった。提訴前から現在のコロナ禍の労働環境について、りんくう総合医療センター労働組合の常玄大輔執行委員長と安永桂介書記長に聞いた。(2021年6月23日にインタビュー。全2回連載。文中、敬称略) 初回はこちら⇒「【大阪】病院に割増賃金等支払い求めた裁判が和解◆Vol.1」  ――りんくう総合医療センターの地域における役割を教えてください。 常玄 りんくう総合医療センターは、大阪府の南部・泉佐野市にある病院です。大阪府がん診療拠点病院、地域医療支援病院、災害拠点病院に指定されているほか、泉州救命救急センター、泉州広域母子医療センターなど救急や産科医療の拠点ともなっています。また1999年4月の感染症新法の施行に伴い、1種および2種感染症指定医療機関や、未知の感染症患者も収容可能な施設・設備を持つ特定感染症指定医療機関に指定されました。この機関に指定されている病院...