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「臨床的に有用な効能・効果の評価促進を」、意見を提出

レポート 2021年8月5日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

 医療用医薬品を保険収載する際の薬価案を検討する中医協薬価算定組織(委員長:前田愼・横浜市立大学医学部消化器内科主任教授)は8月4日、薬価制度に関する審議を担う中医協薬価専門部会(部会長:中村洋・慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授)に、薬価算定基準の見直しに向けた意見を提出した。臨床的に有用な効能・効果追加を促進する目的で、一定の要件を満たした上で既収載品の効能追加を新薬相当に評価して「新薬創出等加算」の対象とするための検討を求めるなど、計3項目を挙げた。薬価専門部会の委員からは、新薬創出等加算の対象にする効能追加の具体例提示を求める意見や、財政的な影響が分かる資料の用意を求める意見などが出た(資料は、厚生労働省ホームページ)。 同組織委員長の前田氏が出席し、提案したのは、▽効能追加の評価、▽原価計算方式における開示率向上▽薬機法改正に関する対応――の3項目。効能追加に関しては、「新規収載時」と「薬価改定時」とで加算の評価に違いが生じていると指摘。新規収載時であれば「有用性加算等」に相当する効能追加があっても、「新規作用機序医薬品に相当する」との評価にならない場合は、薬価改定時の加算...