研修医の募集定員に「マッチング保証」

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会が4月23日開催された。3月2日に同部会がまとめた臨床研修制度の改正案（「東京など5都府県が研修医削減の対象」を参照）に対して多数のパブリックコメントが寄せられたが、都道府県別の研修医の募集定員の上限設定に「マッチング保証」という激変緩和措置が初年度について設けられた以外は当初案からの大きな変更はなく、2010年度から制度が改正される。 3月19日から4月17日までに寄せられたパブコメは1241件で、内容は、（1）制度全般、（2）研修プログラム、（3）指定基準、（4）募集定員、の4分野に大別できる（パブコメを寄せた主な団体を文末に掲載）。最も多かったのは、（3）で、改正案では一定規模以上の基幹型病院（従来の管理型病院）を中心に臨床研修病院群を形成する方向性が打ち出されたが、この病院群は「大学病院」を中心に据えるべきという意見があった一方で、「150～200床規模の病院が臨床研修病院の指定から外される」「プライマリ・ケアの研修は大病院よりも中小病院が優れている」という相反する意見が上がった。 また、（4）の募集定員についても、「大都市に研修...