新型コロナワクチン、3回目接種の要望強く、日病
レポート
2021年8月30日 (月)
水谷悠(m3.com編集部)
日本病院会の相澤孝夫会長は8月30日の記者会見で、医療従事者への新型コロナワクチンの「ブースター接種」の要望が強く挙がっていることを明らかにした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して困っていることなどを支部から聞き取りした結果で、「各病院でブレークスルー感染が出てきていて、どうしてももう一回という声は強かった」と話した。重症患者に人工呼吸器を使う際の鎮静剤の調達が難しくなっていて、供給の円滑化を求める声もあったという。 8月28日の常任理事会では、感染拡大によって保健所が業務過多になっていることもあって、地域でどこの医療機関がどの程度病床を確保できているのかなどの情報がリアルタイムで伝わっていないことから情報共有の強化を求める意見が強かったという。小児や妊婦、透析患者などどこの医療機関でも対応できるわけではないコロナ患者の情報や、効率的に病床を回すための調整など行政と医療機関の連携が地方によってはあまりできていないとの情報もあるという。 日病は、8月27日には厚生労働省に対して要望書を提出した。主に第8次医療計画での新興感染症への対応などの長期的な課題に関するもので、...
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