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【大阪】転退院システムを使えば、最短で10分程度で成立―西野誠・大阪府転退院サポートセンター長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2021年9月4日 (土)  中川路里香(m3.com契約ライター)

大阪府が7月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の退院基準を満たした入院患者を一般の病院へ円滑に転院できるよう調整する「転退院調整支援システム」を稼働しはじめてから約1ヵ月。大阪府転退院サポートセンターの西野誠センター長に、実情と第5波へ向けての役割を聞いた(2021年8月3日にインタビュー、計2回連載の1回目) 【大阪】新型コロナ転退院サポートセンターの役割と転退院調整支援システムとは◆Vol.1 ――センターが担う業務は、システム管理ということでしょうか。  基本的には病院同士でやり取りをしてもらいますが、病院から転退院サポートセンターに依頼があれば、転院先の調整を行います。これまでにあった例で言えば、外国籍で人工呼吸器が必要な患者さんの転院先を探したいという相談がありました。言語の問題があるため、システム上での交渉だと難航するからです。この例の場合、当センターがいくつかの病院と交渉し、転院先を確保しました。  センターが仲介するか否かは、病院がシステムを使う際に、この案件は『自院で交渉』、『府へ依頼』という選択ができるようになっています。  他にも、病院か...