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300ほどの関係論文を自ら読み公判準備◆Vol.4

スペシャル企画 2009年5月6日 (水)  聞き手・橋本佳子(m3.com編集長)

――公判準備のうち、医学的な陳述書は、ほとんどご自身で作成したとお聞きしています。 そうです。綾瀬循環器病院(東京都足立区)には、保釈後の2002年10月から勤務しています。手術件数は多く仕事は忙しいですから、裁判の準備をやるのは夜になりました。当直や緊急手術があり、毎日時間が取れるわけではなかったのですが、準備ができる日は、仕事がひと段落して、午後7時くらいから午前2時前後まで没頭していた。裁判の節目、例えば弁論や控訴趣意書の答弁書を書くなど、集中して何かをやる必要がある時は、1-2週間くらいは徹夜に近い状態が続きましたね。安いビジネスホテルに泊まって、コンビニで食料を買い込んでやっていた。病院にいると、すぐに電話がかかってきますし、自宅に帰ると家族がいるので、なかなか集中できないので。 裁判のために、MICS(低侵襲心臓手術)と小児の無輸血手術、吸引脱血法などに関するペーパーを300本くらい読みました。裁判は日本語でやらなければならないので、英文のペーパーには全部訳をつけなければならない。だから可能な限り、日本語の論文に絞った。英文のペーパーは300のうち50くらいだったと思います...