1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 都、酸素ステーションで抗体カクテル療法実施へ

都、酸素ステーションで抗体カクテル療法実施へ

レポート 2021年9月2日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 東京都の小池百合子知事は9月2日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、都民の城(130床)と築地デポ(150~200床、9月中旬開設予定)の「酸素ステーション」で抗体カクテル療法を実施すると表明した。軽症者向けに作られた都民の城の酸素ステーションはベッドの使用率が30%未満で推移しており、搬送を断る療養者も相次いでおり、東京都医師会の尾崎治夫会長が抗体カクテル療法まで実施できる施設の整備を求めていた。  (都モニタリング会議資料)  都民の城には医師や看護師が24時間常駐し、酸素投与や輸液を行っているが、抗体カクテル療法を行っておらず、1~2泊で退所するケースがほとんどだった。結果的に、8月23日の開設から9月1日朝までに受け入れた患者は計125人にとどまっている。尾崎会長は8月31日の都医の記者会見で「軽症の方を集めて抗体カクテル療法を行う施設と、酸素だけではなくて薬も使えて1~2日ではない入院機能を備えた中等症を治療する施設の両方を作る方向性が必要なのではないか」と述べていた(『都の軽症向け酸素ステーション、使用率30%未満、搬送辞退も続出』参照)。  ...