3回目接種、開始は最速で年内？年明け？

　厚生労働大臣の諮問組織である厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会（分科会長：脇田隆字・国立感染症研究所長）は９月１７日、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）用ワクチンの3回目接種（追加接種）について、「必要がある」との考えで合意した。一方、適切な接種間隔を含む追加接種の開始時期や対象者については、引き続き検討する方針。対象者について「医療者から始めるという点については合意できるのではないか」との意見も出たが、結論は先送りとなった（資料は、厚労省ホームページ）。厚労省は医療者から始める準備に着手したかった？　厚労省からは、追加接種の実施について前向きな提案や発言が多かった。追加接種までの間隔については、「諸外国の動向や現時点で得られている科学的知見から、2回接種完了からおおむね8カ月以上後」とする案を提示。その上で、対象者については、「ＶＲＳ（ワクチン接種記録システム）から記録を抽出し、接種券を配ることができるので、段階的に進めることができ、結果的に医療従事者から進んでいくことになる」と説明。3回目接種の開始時期についても、「最速だと11月だが、自治体の準備や未接種者への対応...