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新型コロナワクチン3回目接種の際に風疹啓発を

レポート 2021年9月22日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

 新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種会場で風疹抗体検査の啓発を――。9月22日に開かれた厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会と感染症部会の合同部会(部会長:脇田隆字・国立感染症研究所長)で、委員からこんな提案が相次いだ。1962~1978年度生まれの男性を対象とした風疹の抗体検査は2021年7月の目標だった480万人を131万人も下回るなど低調で、コロナ禍の受診控えも逆風となっているからだ。2021年の風疹の報告数は7人と低い水準が続いているが、海外との往来者数が回復すれば再び流行する恐れがある。厚労省は新たな目標や啓発方法を検討している(資料は厚労省のホームページ)。 厚労省は2019~2021年度の3年間、過去に風疹の集団接種を行っていない1962~1978年度生まれの男性を対象に、抗体を保有していないことが判明した場合に無料で定期接種を実施している。当初は、東京五輪の開催を見据えて2020年7月にこの世代の抗体保有率85%を目指し、それを実現するために約480万人への抗体検査の実施が必要だとしていた。その後、五輪の延期に伴い、目標の期限も2021年7月...