モデルナ製の異物混入「危険は非常に低い」、世界初で日本のみ
レポート
2021年10月1日 (金)
大西裕康(m3.com編集部)
武田薬品工業は10月1日、武田/モデルナ製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンに金属片の異物混入が見つかった問題で、「筋肉内投与された場合、健康に危険を及ぼす可能性は非常に低いと考える」との調査結果を公表した。同金属については、他の医療機器等でも用いている「316Lステンレス鋼」であり、同金属を用いたラットの吸入毒性試験で毒性がないという報告をまとめた論文があることも紹介した。ワクチンの製造工程の不具合による異物混入は、同社が把握している範囲で世界初であり、異物混入発覚は日本でのみ。ワクチン接種体制の安全性などを評価する厚生労働省の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」と「薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」の合同会議で、調査結果の内容を明らかにした(資料は厚労省ホームページ厚労省ホームページ)。 異物混入については、製造を受託しているROVI社(スペイン)の製造ライン切り替え時に発生した設置不具合が原因である可能性が高いと説明。同異物については、並行して調査していた国立医薬品食品衛生研究所も同合同会議で結果を公表。「...
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