変形性股関節診断、X線のみは不十分
2015年12月22日
British Medical Journal
股関節痛と変形性股関節症のX線所見との関連性を2つのコホート研究から検討。フラミンガム変形性関節症研究(946人)では、慢性股関節痛患者の15.6%がX線検査で変形性股関節症の所見を示し、X線検査で変形性股関節症の所見を呈する患者の20.7%が慢性股関節痛だった。X線的変形性股関節症の診断感度は36.7%、特異度90.5%、陽性適中率6.0%、陰性適中率98.9%だった。変形性関節症イニシアティブ研究(4366人)でも、股関節痛患者でX線所見が認められたのは9.1%、X線的所見があって慢性股関節痛もある患者は23.8%に過ぎなかった。X線的変形性股関節症の感度は16.5%、特異度94.0%、陽性適中率7.1%、陰性適中率97.6%だった。...
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