副甲状腺摘除後も25％でPTH過剰持続

原発性副甲状腺機能亢進症で副甲状腺摘出術を受けた119例を対象に、継続的な副甲状腺ホルモン（PTH）過剰分泌の原因を症例集積研究で検証。術後にカルシウム値は正常となったがPTHの過剰分泌が継続している状況は対象の25.2％に見られた。この群では摘除術後にPTHが正常になった群と比べ、術前PTH値とクレアチニン値が高く、糸球体濾過率が低かった(順にP =0.002、0.007、0.002)。術前の腎機能障害は25-OH-ビタミンD低値よりPTH過剰状態との関連が強かった。...