TAPブロックの術後疼痛抑制は安全で有効

腹腔鏡下大腸手術を受けた患者182例を対象に、術後回復強化（ERAS）プログラムにおける腹横筋膜面（TAP）ブロックと胸部硬膜外鎮痛法（TEA）の疼痛管理の有効性を比較。TAPブロック群ではTEA群に比べ、術後の悪心と嘔吐の発生率が有意に低く（P＝0.025）、イレウスや錯感覚の発生率も有意に低かった（順にP＝0.031、P＝0.024）。TAPブロックでは「オピオイドフリー」プロトコルを併用したが、疼痛抑制はTEA群と同等だった。 ...