音声振戦へのボトックスに優位性なし
2017年11月13日 The Laryngoscope
本態性音声振戦症患者7例を対象に、ボツリヌス毒素による化学的除神経術（BTX）の効果を、声帯内注入術（IA）との前向きクロスオーバー試験で比較。振戦の転帰に有意差は見られなかった。音声障害の自覚度評価（VHI-10）スコアはBTXでわずかに改善傾向があったが、IAでは差がなかった。呼気流はBTX後に増加傾向、IA後に低下傾向だった。有意差があったのは音の大きさに対する音声知覚評価変化度のみで、BTXでは有意に低下し、IAでは増加した。 ...