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平熱の個人差、因子は年齢や人種、疾患など

2017年12月27日  British Medical Journal

平熱に個人差があることが知られているが、その因子は何なのだろうか。米国の体温が正常範囲内にある非感染症外来患者3万5488例(平均52.9歳、女性64%、非白人41%、平均体温36.6℃)のデータを使い、観察コホート研究で検討した。 その結果、平熱が低い因子は高齢(10歳増ごとに-0.021℃、P<0.001)が最も強く関連し、甲状腺機能低下症なども関連が認められた。一方、平熱が高い因子は黒人女性が最も強く、癌やBMIなどが高体温に関連していた。ただし、これらが説明できる平熱の差は、全体の8.2%のみだったという。 ちなみに、原因不明の体温差は後の死亡率の有意な予測因子で、全因子で調整後、0.149℃の体温上昇が1年死亡率8.4%上昇と関連していた(P=0.014)。 ...