大気汚染道路の散歩は心臓と呼吸器に悪影響
2018年1月9日 Lancet
英ロンドンで60歳以上の虚血性心疾患患者39例、慢性閉塞性肺疾患（COPD）患者40例、健康対照40例を対象に、道路交通公害による大気汚染地域を2時間歩行した時の呼吸と心血管への影響を、無作為化クロスオーバー試験で検証した。 その結果、COPD患者では高汚染地域歩行後の咳（オッズ比1.95、P＜0.1）、痰（同3.15、P＜0.05）、喘鳴（同4.00、P＜0.05）が増加した。なお、低公害地域での歩行後は全試験参加者で肺機能が向上し、脈波伝播速度が改善したが、高汚染地域での歩行ではこれらのメリットが消失していたという。...