透析患者の低Mgは股関節骨折リスク、阪大ほか

股関節骨折歴のない日本の血液透析患者11万3683例を対象に、血清マグネシウム（Mg）値と股関節骨折リスクの関連を、コホート研究で検証した。2年の追跡で股関節骨折は2%に発生率した。 検証の結果、粗発生率はMg値の低四分位群ほど有意に高く（P＜0.001 for trend）、最低四分位群の調整リスクは最高四分位群の1.23倍（95%CI 1.06-1.44、P＜0.01）だった。股関節骨折におけるMg値の人口寄与割合は13.7％で、血清カルシウムや血清リン、副甲状腺ホルモンの値よりも高かった。 ...