脳梗塞の血栓除去術、発症16時間後も安全で有効

脳梗塞発症から6-16時間以内で非梗塞性の虚血脳組織が残存する患者182例を対象に、血栓除去術の転帰を多施設共同無作為化非盲検試験で検討した（DEFUSE 3試験）。灌流画像検査法で虚血組織容積が脳梗塞容積の1.8倍以上の患者を適格とした。 その結果、血栓除去群では薬物療法単独群と比較して、修正Rankin尺度を用いて判定した90日後の機能的転帰の改善が良好だった（オッズ比 2.77、P＜0.001）。90日後死亡率も血栓除去群が有意に低かった（14％ vs. 26%、P=0.05）が、症候性頭蓋内出血と重篤な有害事象の頻度については両群間で有意差が認められなかった。 ...