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脊髄損傷、圧迫の程度が重症化因子

2018年3月27日  The Journal of Bone & Joint Surgery

外傷性胸腰部脊髄損傷で外科的減圧術を施行した患者53例の医療記録を基に、脊髄圧迫の程度と神経学的転帰の関連を検討した。 その結果、術前CTおよびMRI検査所見では脊髄圧迫の程度(平均±標準偏差)が40%±21%だった。脊髄圧迫の程度と最終評価時の米国脊髄損傷学会機能障害分類(AIS)に有意な相関が見られ、グレードA(完全損傷)の患者はグレードCおよびD(不全損傷)の患者に比べ圧迫の程度が大きかった(P<0.05)。多変量ロジスティック回帰分析の結果、平均脊髄圧迫が完全損傷に影響を及ぼす独立した因子であることが明らかになった(P<0.01)。...