BedsidePEWS導入も小児院内死亡減らず

小児入院患者のいる7カ国21病院を対象に、臨床スコアに基づいて症状の悪化した患者を特定する「ベッドサイド小児早期警告システム（Bedside Paediatric Early Warning System：BedsidePEWS）」の全死亡率に対する効果をクラスター無作為化試験で検証した（EPOCH試験）。 その結果、退院1000件当たりの入院中全死亡率はBedsidePEWS導入病院群1.93、通常ケア病院群1.56で、両群に有意な差はなかった（調整後群間差0.01、調整オッズ比1.01、P＝0.96）。1000患者・日当たりの重大な臨床症状の悪化は、BedsidePEWS導入病院（0.50件）の方が通常ケア病院（0.84件）よりも有意に少なかった（調整後群間差－0.34、調整オッズ比0.77、P＝0.03）。 ...