骨盤軟骨肉腫、切除範囲が狭いと予後不良

骨盤の原発性中心性軟骨肉腫の切除術施行患者162例を対象に、腫瘍学的転帰不良の危険因子を後ろ向き研究で検討した。 その結果、疾患関連の死亡率は腫瘍グレードIで3％、IIで33％、IIIで56％だった。腫瘍グレード（ハザード比：グレードII 20.18、P＝0.003、III 58.94、P＜0.001）、切除範囲（同：辺縁3.21、P＝0.001、腫瘍内3.56、P＜0.001）、最大腫瘍径（同：1cm当たり1.08、P=0.026）が生存不良危険因子だった。著者らは術前に腫瘍の悪性度を確実に区別できないため、一次治療で積極的に広範囲切除を行うべきだと結論を示した。 ...