手術不能CTEPHへのBPA失敗、胸腔内灌流不良が予測因子

手術不能の慢性血栓塞栓性肺高血圧症（CTEPH）患者101例を対象に後ろ向きレビューを実施。胸腔内灌流不良とバルーン肺動脈拡張術（BPA）失敗との関連を検討した。 その結果、BPA失敗群の46.7％、成功群の13.9％に胸腔内灌流不良を認めた（P＝0.003）。多変量解析の結果、胸腔内灌流不良がBPA失敗の唯一の予測因子だった（オッズ比4.02、P＝0.028）。胸腔内灌流が不十分な患者では、灌流が正常な患者に比べて気管支動脈の発達が不良だった（7.0mm2 vs. 8.7mm2、P＝0.032）。...