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握力低下で中高年の死亡リスク増加

2018年6月22日  British Medical Journal

英国でUK Biobankに登録した40-69歳の男女50万2293例のデータを対象に、握力と心血管疾患、呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および癌発症と死亡率の関連を前向きコホート研究で検討した。 その結果、握力5kg低下当たりの全死亡ハザード比は男性1.20(95%CI 1.17-1.23)、女性1.16(同1.15-1.17)だった。疾患別では心血管疾患が1.19(同1.13-1.25)、1.22(同1.18-1.26)、全呼吸器疾患が1.31(同1.22-1.40)、1.24(同1.20-1.28)、COPDが1.24(同1.05-1.47)と1.19(同1.09-1.30)、全癌腫が1.17(同1.13-1.21)、1.10(同1.07-1.13)だった(いずれもP<0.05)。診療所ベースのリスクスコア(年齢、性別、糖尿病の有無、BMI、最高血圧および喫煙習慣)に握力を加えると死亡および疾患発症予測能が改善した。...