脳梗塞・TIAへのクロピドグレル＋アスピリン、虚血性イベント減も大出血は増

軽症虚血性脳卒中または高リスク一過性脳虚血発作（TIA）患者4881例を対象に無作為化試験を実施し、クロピドグレル＋アスピリン併用の虚血イベント予防効果を検証した（POINT試験）。 その結果、90日時の複合主要虚血性イベント（虚血性脳卒中、心筋梗塞または虚血性疾患関連死）発生率は併用群の方がアスピリン単独群に比べ低かったが（ハザード比0.75、95％CI 0.59-0.95、P＝0.02）、大出血発生率が高かった（同2.32、1.10=4.87、P＝0.02）。なお、予定被験者数の84％が登録した時点で、データ安全性モニタリング委員会の決定により、本試験は中止された。...