膀胱炎治療薬のPPS、慢性曝露で色素性黄斑症様症状

間質性膀胱炎の成人患者6例を対象に、治療薬ペントサン多硫酸ナトリウム（PPS）の慢性曝露状況を分析し、色素性黄斑症様症状の臨床的特徴後ろ向き症例集積研究により検討した。 その結果、曝露期間中央値186カ月の累積曝露量中央値は2263gだった。6例中4例が読書困難を最も煩わしい症状だと報告した。平均最高矯正視力は0.1±0.18logMAR。眼底検査で、ほぼ全眼に網膜色素上皮レベルで傍中心にわずかな色素沈着と周囲に多くの卵黄様物質の沈着を認めた。マルチモーダル網膜イメージング検査では、網膜色素上皮の異常が確認された。...