膀胱摘除のロボット支援手術、開腹手術と転帰に差なし

膀胱癌に対する根治的膀胱摘除術＋骨盤内リンパ節郭清および尿路変更術を受けた患者118例を対象に、開腹手術とロボット支援手術の腫瘍学的転帰を無作為化試験の副次評価項目として比較した。追跡期間中央値は術後4.9年だった。 その結果、再発率（ハザード比1.27、95％CI 0.69-2.36、P＝0.4）、癌特異的生存率（P＝0.4）、全生存率（P＝0.8）に群間差は見られなかった。初回再発パターンとして、開腹手術群は転移部位での再発が統計的には非有意ながら多く（サブハザード比2.21、95％CI 0.96-5.12、P＝0.064）、ロボ支援手術群は局所および腹腔内での再発が多いことが示された（同0.34、0.12-0.93、P＝0.035）。...