腹腔鏡下手術中のワークフロー中断、実施計画で予防

教育病院1施設で施行した腹腔鏡下胆嚢摘出術39例を対象に、手術の詳細な段階的実施計画書と教育ビデオから成る腹腔鏡下胆嚢摘出術実施プロトコルによるワークフロー中断させる「軽微な支障（microcomplications）」発生予防効果を検討。実施前後で中断の種類、頻度および時間を評価した。 その結果、コミュニケーション関連の中断と器具の交換が、ワークフロー中断の大部分を占めていた。プロトコル実施前は、中断の頻度および時間の中央値がそれぞれ95回/時間と15.6分/時間だったが、実施後は76回/時間と10.6分/時間に減少した。多変量解析の結果、本計画は手術の中断頻度減少と遅延短縮の独立予測因子だった。...