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X染色体遺伝性低リン血症へのブロスマブ、くる病症状重症度を改善

2018年7月10日  New England Journal of Medicine

X染色体遺伝性低リン血症小児患者52例を対象に、FGF-23標的モノクローナル抗体であるブロスマブの有効性を第II相試験で検討。64週間にわたって隔週または4週に1回ブロスマブを皮下投与した。 検討の結果、40週時のThacherくる病重症度総スコアの平均値は隔週投与群でベースラインの1.9から0.8に、4週ごと投与群では1.7から1.1に低下し(いずれもP<0.001)、64週時も改善を維持していた。両群とも半数以上の患者で、6週時までに血清リン値が正常範囲内となった(3.2-6.1mg/dL)。腎尿細管リン再吸収率や血清ALP濃度、身体能力などの改善や疼痛緩和も見られた。ほとんどの有害事象が軽度または中等度だった。...