重症ARDSの即時ECMO、死亡は減るが出血は多い

重症の急性呼吸窮迫症候群（ARDS）患者249例を対象に、即時の静脈-静脈体外式模型人工肺（ECMO）治療の効果を国際臨床試験で検証した（EOLIA試験）。 その結果、主要評価項目の60日死亡率はECMO群35％、対照群（従来治療の継続）46％だった（相対リスク比0.76、95％CI 0.55-1.04、P＝0.09）。ECMO群では対照群に比べ、輸血に至る出血イベントおよび重症血小板減少の発生率が高かったが（絶対リスク差は順に18％と11％）、虚血性脳卒中の発生率は低かった（同－5ポイント）。その他の合併症発生率に有意な群間差は見られなかった。...