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腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復、3D頭部装着ディスプレイが有用

2018年7月12日  Surgical Endoscopy

ドイツで症候性鼠径ヘルニア患者を対象に、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術の成績に対する新規3D頭部装着型ディスプレイ(HMS-3000MT)を用いた3D画像の影響を無作為化試験で比較した。 その結果、3D頭部装着型ディスプレイの使用によって、外科医の手術経験の有無に関係なく2D腹腔鏡下手術と比べてメッシュ配置と腹膜縫合に要する時間が短縮した。3D腹腔鏡下手術は、奥行き知覚、画像の鮮明さ、画像コントラストの観点で2D腹腔鏡下手術より有意に優れていた。一方で、3D頭部装着型ディスプレイによって2D腹腔鏡下手術と比べて快適さが大きく損なわれた。最も大きな処置能力の低下は耳の不快感によるものだった。...