災害による死亡者数を超過死亡数から推定

プエルトリコで2017年9月に発生したハリケーン・マリアによる死亡率を推定するため、層別化代表標本3299世帯を対象に調査を実施した。公式発表での同ハリケーンによる死亡者数は64人である。 調査の結果、2017年9月20日から12月31日までの1000人当たりの死亡率は14.3件と推定した。この期間の超過死亡者数は4645人で、2016年の同時期に比べて死亡率が62％増加したことになるが、この数値は生存バイアスによって低く見積もられている可能性がある。死亡率は2017年末まで高い状態が続き、死亡例の3分の1は医療ケアの遅延または中断に起因するものだった。...