膵頭十二指腸切除後の重大合併症、低侵襲手術と開腹術で同等
2018年7月23日
Annals of Surgery
欧州で膵頭十二指腸切除術を施行した患者4220例のうち、傾向スコアをマッチさせた低侵襲手術(腹腔鏡、ロボット支援またはハイブリッド)729例と開腹手術729例の短期転帰を後ろ向きに比較した。 その結果、主要評価項目に規定した術後30日のClavien-Dindo分類3以上の重大な合併症発生率(28% vs. 30%、P=0.526)は同等だった。このほか、死亡率(4.0% vs. 3.3%、P=0.576)、経皮的ドレナージ(12% vs. 12%、P=0.809)、再手術(11% vs. 13%、P=0.329)、入院期間(平均17日 vs. 17日、P>0.99)のいずれも同等。グレードBまたはCの術後膵液瘻は、低侵襲手術群の方が頻度が高かった(23% vs. 13%、P<0.001)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。